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モバイル製品業界における決済のトレンド

モバイル製品業界における決済のトレンド


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前回の記事で、自販機業界における決済のトレンドと、消費者行動の変化に基づく技術の進化について述べました。今回は、モバイル決済ソリューションが世界中で急速に広まり各種の店舗やサービスに導入されてきている経緯を見ていきます。 PayPal、Apple Pay、Google Payなどのアプリは普及が拡大し、その規模は2025年までに4兆6千9百万ドル(約940兆円)に達すると予測されています。

モバイル決済の驚異的な拡大に伴い、企業はモバイル決済技術に投資し、消費者の決済行動の嗜好の把握に注力してきました。現時点におけるモバイル業界の決済の主なトレンドは、以下のとおりです。

mPOSの拡大

mPOS(モバイルPOS)技術により、顧客の行くところどこでも決済ソリューションを提供できるようになりました。モバイル決済ソリューションの導入により、決まった店舗の店頭にいなくても、どこでも支払いを受けることができます。

例えば、チックフィレイ(米国の鶏肉料理専門ファストフードチェーン)を見てみましょう。ドライブスルーが混んでいても、従業員は多くの場合モバイル機器を持って車に直接出向いて注文を取り、決済も完了します。支払いもスピードアップ、顧客はスムーズに買い物を終えることができます。

インストアのモバイル決済の今後

企業の多くがモバイル決済をなんらかの形で取り入れて来ましたが、顧客は未だに現金やクレジットカードでの支払いを好んでいました。しかし今では、Apple、Samsung、Googleなどのモバイル企業によって提供される決済手段の利用率は高くなっています。モバイルウォレットは、決済端末に触れることなく支払いができるからです。セキュリティと認証の機能の強化もあり、モバイル機器での支払いが増加しています。

モバイルウォレットによる決済は、2016年には750億ドル(約7兆8千億円)に過ぎませんでしたが、2020年の終わりまでには5000億ドル(約53兆円)に達するとの予測です。5年で80%の増加です。Visaのレポートによると「米国では29%の人が普段1週間現金を使わないことがあり、全て現金払いという人が2015年以来24%から18%に減少している」となっています。

生体認証

決済業界は、機密データの外部からの改ざんを防ぐため、より強固なセキュリティを常に追求してきました。顔/指紋認証の2つが現時点での最強のセキュリティの方法で、パスワードなどの他の認証手段に急速にとって変わりつつあります。

モバイル決済の増加には、生体認証の増加も伴うでしょう。生体認証は、コンピュータ科学の分野で個人識別とアクセスコントロールに利用されています。カード加盟店にとっては、顧客や取引先の確認・認証を行える信頼できる手段であり、モバイルウォレットのハッキングを防ぐ効果的な方法であることも実証済みです。

Eコマースがモバイル決済を促進

現代では、顧客にとって利便性ということが第一に考えられています。 モバイル機器利用の増加がEコマースの成長を促し、今やモバイル機器で、食料品を買ったりお気に入りのショップをのぞいたり、ありとあらゆることが行われています。 米国Eコマース協会(E-Commerce Foundation)によると、消費者の25%以上が、店舗よりモバイル機器を利用して毎週の買い物をしています。

コロナ禍でソーシャルディスタンスやステイホームも慮って、現在ではオンラインショッピングがさらに好まれています。前例のない状況の中、企業の多くが、送料無料やその他のサービスをモバイル機器を利用して購入する顧客に提供しています。

ID TECHのモバイルソリューション

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日本語版記事掲載 2020年10月26日